ピック病は、認知症の一つであり、初期症状の多くとして、人格が変わることが特徴として挙げられます。

　別名　前頭側頭葉変性症ともいいます。

　今までの常識だったことを認識できなくなるせいか、万引きなどの行動に出る方もいらっしゃいます。

　遺伝子の要因も現在考えられていますが、原因はいまだに解明されていません。

　あまり多くの方に認識されていないピック病。

　日本での患者数は現在1万人ほどらしいです。

　しかし、軽度のモノは、認知症と判断されなかったり、ほかの病気と勘違いされてしまったりしている状態ですので、実際はもっと多いとも言われています。

　そこで、今回は一般的に認知されているアルツハイマー型認知症と、初期症状にスポットを当てて、比べてみたいと思います。

　共通している点で言えば、ピック病もアルツハイマー型認知症も、どちらも認知症の一つです。

　どーも、akiraです。

　近い親戚や、あまり身近な人に認知症の方はまだいません。

　けれども、皆等しく年を取っていきますよね。

　認知症は避けて通りたいものですが、なってしまったら付き合っていくしかありません。

　こういう病気もあるのか、と事前に症状を知っておくことで、実際に目の当たりにしたときに、少しは冷静になれるのではないでしょうか。

　では、本題に入っていきます！

　ピック病とは？

　人格、性格が極端に変わってしまったといった症状がまずみられます。例えば騒がしく軽々しくなった。派手になってやたらと買い物をするようになった。逆に何もしないでじっとしているようになった。不潔で平気でいる。また店でものをとって食べて平然としている。このように常識からは外れるような性格・行動の パターンがみられます。躁うつ病と紛らわしい場合もあります。はじめの頃は記憶力は保たれていて、初期から記憶力が低下するが人格は保たれているアルツハイマー病とは対称的です。このような認知症を前頭側頭型認知症といいます。

順天堂越谷病院 神経内科より引用

　性格が変わってしまうことが、この病気の特徴です。

　静かな人がうるさくなったり、その逆もあり得ます。

　このような症状があるので、躁鬱と誤診されてしまう場合もあるそうですね。

　病気の進行が進むと、一定の行動、食事しかとらなくなる症状や、モノの名前を忘れてしまう症状が出てきます。

　モノの名前は忘れてしまいますが、使い方は覚えていることも、この症状の特徴の一つと言えると思います。

　例えば、電車やバス、といった言葉は思い出せなくなりますが、それぞれの乗り物に乗って、お金を払う、などの行為はできるんです。

　アルツハイマー型認知症は、記憶力の低下が目立ちますね。

　モノ忘れが多くなり、昔の写真を見ても、「これ誰だっけ？」などの症状が初期の症状です。

　アルツハイマー型認知症に音楽療法が効果あり？　という記事もございますので、よろしかったらご覧になってください＾＾

　初期症状の違い

　先ほどの引用部分にもありましたが、初期症状の大きな違いとしては、記憶力の低下があるかどうか、が挙げられます。

　ピック病の方は、記憶力の低下はそこまで進行が早くなく、日常の動作などに支障が出ることも初期ではそれほど見られません。

　しかし、アルツハイマー型認知症では、記憶力に問題があるため、帰り道や帰り方がわからなくなり、迷子になってしまうこともあるでしょう。

　どちらも認知症ではありますが、アルツハイマー型認知症は、記憶などに認知的な障害が起こり始め、

　ピック病では、恥ずかしいこととそうでない事、やってイイこと悪いこと、などの認知に障害が起こり始めると考えられます。

　いまのところ、認知症の根本的な治療法は見つかっていませんが、早期発見することができれば、いろいろと試す時間が増えるのではないでしょうか？

　一度流行った脳トレをやってみたり、少し運動をしてみたり、ペットを飼ってみたり、と症状を遅らせる可能性があるものを試すことはできるはずです。

　「病気になってしまったけど、治療法がない、もうダメだ…」と諦めてしまうのではなく、ほかの習慣を身に着けるいい機会だ！と、かなりポジティブに考えることも不可能ではないはずです。

　もちろん、認知症になる前から、脳の状態を含む、健康的な生活をすることが、最高の予防となると思います。

まとめ

　ピック病とアルツハイマー型認知症は、記憶力の低下なのか、人格や行動の変化なのか、で初期症状が違うことは分かってもらえたと思います。

　アルツハイマー型認知症に比べて、数が少ないピック病ですが、こういった認知症もあるのか、と知っていただけたら幸いです。

　先ほども書きましたが、そうなる前に、積極的で、健康的な生活を送ることが最大の予防となるはずです。

　また、病気になってしまったからと言って、落胆するだけではなく、できることから何か新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。