『ダークナイト』でジョーカーを演じたヒース・レジャーの日記が再び話題に
映画『ダークナイト』のジョーカー役で、神がかり的な名演技で映画ファンを魅了したオーストラリアの俳優ヒース・レジャー。しかし残念なことに2008年、作品公開を待たずして28歳という若さで突然この世を去ってしまいました。薬の併用摂取による事故死でした。
そのヒース・レジャーがジョーカーの役作りのために綴った日記を題材に制作されたドキュメンタリー「Heath Ledger:Too Yung, Too Die(原題)」が最近になって再び話題を呼んでいます。
これはドイツで制作されたTVドキュメンタリーで2012年に初めて公開されましたが、今またメディアで映像が公開され、話題を集めています。
ヒース・レジャーの父親であるキム・レジャーが『ダークナイト』の撮影中に書かれたヒースの日記の内容を語るこのドキュメンタリーは、彩り鮮やかな表紙のノートを開き、走り書きのメモとともにピエロの写真、コミックの切り抜きが貼り付けられたページをめくりながら始まります。
「これが息子の日記です。」
「ヒースは役作りのために数週間ホテルの部屋にこもっていました」
「彼は、いつも役のキャラクターに入り込んでいくタイプ。でも『ダークナイト』は本当に深くのめり込んでいた」
「ヒースはどんな役にも没頭する」
「病院のシーンは興味深かった。ヒースは子供の頃、姉のケイトは彼にナースの格好をさせるのが好きだった」
「あれは本当におかしかった。そして映画でもそれをやるなんて」
映像の冒頭で父親のキムはこのように語っています。
ヒースのこの日記は走り書きや写真やコミックのスクラップで埋め尽くされています。
1972年に日本で公開された映画『時計じかけのオレンジ』でマルコム・マグダウェルが演じたキャラクターから多くのインスピレーションを得ていたようです。
ヒース・レジャーは死後に『ダークナイト』でアカデミー助演男優賞を受賞。
「これは8ヶ月前のメイクアップテストの時の写真。撮影が終わる前にヒースはページの裏に「bye-bye」と書き込んでいる」
「これを見るのは辛かった」と父親のキム。
『ダークナイト』はヒース・レジャーが亡くなってから6ヶ月後に公開されました。
撮影終了後、イギリスの映画雑誌エンパイアの表紙を飾ったヒースは、同雑誌にジョーカーを演じることを心配していたと言い、こう語っていたと言います。
「約1ヶ月間ロンドンのホテルに閉じこもって座り続け、小さな日記をつけながら、いろいろな声を演じてみた。とにかくあの独特の声と笑い方追求することが重要だったんだ」
「それでついにあのサイコパスの領域にたどり着いたんだ、良心のかけらもないあのジョーカーのね」
「絶対的な反社会主義者で、冷血で、大量殺人を犯す道化師だ。そしてクリス(監督)はすべて僕の思い通りにさせてくれた。すごく楽しかったよ、実際にジョーカーが何を言い、どんな行動をするかの境界線がないんだからね。彼を怖がらせるものは何もないんだ。全部冗談だけど」
ほんの一部の動画を見ただけでも、ヒース・レジャーのジョーカーへの思い入れがひしひしと感じられますね。研究に研究を重ねあのジョーカーが完成したわけなんですね。残念ながらこのドキュメンタリーは日本での公開は未定のようですが、字幕なしの英語版だったらこちらからレンタル(ストリーミング)できるみたいです。興味のある方は覗いてみてください。
関連記事一覧
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
ゼンデイヤ、J.Loご指名デザイナー石油王のひ孫オーガスト・ゲディって誰?
©gaytimes.co.uk J.Lo、ゼンデイヤ、レイチェル・マクアダムス…若干25歳にしてハリウッドAリストセレブから指名され…
孤児院では殴られてばかり、愛してるって今更言われてもどうでもいい…ルーマニア独裁政権悲劇の遺産
©theatlantic.com 『ようこそ『ルーマニア』へ』 米コロラド州デンバー郊外の邸宅に住むイシドル・ラックル('20年現在…
『がんばれ!田中みのるくん』石塚大介がイケメン杉・東京福岡個展も!
インスタで約14万のフォロワーを持つギャク漫画家の石塚大介さん(28)が、 '20年10月23日~25日『ギャラリーうえまち』( 近鉄なん…
【ビフォーアフター】戦争で生き別れた3兄弟、90年後に再会して写真撮影?
©borepanda.com 先の大戦で生き別れになった3兄弟。ネットという名の文明の力でお互いの生存が判り、90年後に再会し、3人…
この記事へのコメントはありません。