ビタミンAが喫煙やウイルスから肺を守るかも?研究結果
たばこが体に悪いことは言うまでもありませんが、常習的な喫煙者の中で肺に病気である肺気腫や慢性閉塞性肺疾患になっている患者さんは10~20%ほどです。喫煙が体に悪いことは明白なのに、そこまで多くの患者さんがいないのはなぜでしょうか?これは、どうやらビタミンAが関わっているようです。
どのようにして、肺は機能を低下して病に侵されてしまうのでしょうか。以下をご覧ください。
研究結果
エール大学の研究結果によると、肺の機能は、大きくビタミンAであるレチノインさんが関わっていることを明らかにしました。
マウスを使った実験によると、タバコの煙をマウスに吸わせると、レチノイン酸と結合するレチノイン酸受容体を阻害する物質が現れることがわかりました。それはIL-15というタンパク質です。
さらに、このタンパク質は、肺をウイルスに対してかかりやすくなるという結果も報告されています。
ビタミンAは、肺の機能を高め、肺のシステムを維持するために重要な成分ですので、これが阻害されることで、肺の病気につながっているのかもしれません。
なお、今回の実験では、なぜ常習喫煙者の10~20%ほどだけが肺の疾患を患うかの説明にはなりませんでした。
まとめ
肺のメカニズムを、タバコが阻害していることはわかってもらえたと思います。タバコを吸うことで、肺がビタミンAを吸収できなくなるだけでなく、ウイルスに対しても脆弱になりやすいことがわかりました。肺気腫や慢性閉塞性肺疾患だけを今回は対象にしましたが、タバコの煙が、そもそも肺に良くないことは明白です。肺がんなどは、今回の研究結果とは別のものなので、喫煙の健康への影響を軽視して欲しくはありません。
タバコは「百害あって一利なし」という言葉がある通り、貴重な体を蝕んでいく怖いものだという認識を忘れないようにしましょう。
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