起業にあこがれを抱き、いつか企業してみせる!　と意気込んでいる方もいると思います。

　起業を考えているかたは、是非目を通しておきたい情報があります。海外のベンチャー資本家であるジェフ・バスギャングは、多くの起業家が経験する、共通な失敗を教えてくれました。その失敗を回避する方法と一緒に、以下からご覧ください。

　1．事業拡大よりも、誰を雇うかを考える。

　優秀な企業には、優秀な人材が不可欠です。けれども、経営者が考えるべき問題はほかにもたくさんあります。それは自社の製品であったり、サービスであったり、コストのもんだいであったり。あまりにも、優秀な人材を求めるばかりに、ほかの肝心な部分をないがしろにしてしまいがちだそうです。

　対策：週に1時間は、誰を雇う、人員を減らす、新しい人と面接する、といったことを全く考えないことにしましょう。これは、あなたが仮に誰かを雇う段階であってもです。ほかにも考えるべきことは沢山あるはずです。

　2．目先の問題を解決し、教育を怠る。

　起業の成長は、人の成長なくしてあり得ません。最初は優秀な人材をそろえて、彼らがたくさんのことをしていたのでしょう。これを新しい部下に教えないことには、優秀な人々は、新しいことに手を付けることが出来ません。

　対策：教育しましょう。教育には時間がかかります。けれども、一度教え込めば、結果的に会社できることの幅が広がるはずです。

　3．予期しないことへの対応不足

　どんなに素晴らしいアイディア、どんなに素晴らしい事業であっても、想定外のことは起こります。出荷の遅れや、予想収益に届かない、経営陣の撤退などです。こういった事態に対して、なにも準備しない状態を放置すると、あなたのプロジェクトはいとも簡単に崩れてしまうでしょう。

　対策：予測できる範囲のこと、想定外のことなどの将来にたいして、対策を練りましょう。そのために、出資者や専門家と話をする機会を設けましょう。

　4．先のことを考えすぎる

　さきほどとは逆の考えです。「ああなったらどうしよう」と考えすぎることは、あなたの会社によってマイナスでしかありません。あなたのやる気も落ちるでしょうし、それは雇用者も同じです。

　対策：出資者や専門家と話をし、先の不確実なことへの対策を書いた紙を、話が終わったらすぐに棚にしまい込みましょう。そして、そのあとは一切そのことは考えないのです。ここまで準備したのですから、あとは起こってから考えましょう。

　5.仲間との薄い関係性

　起業家は、たくさんの困難に直面します。その中で、部下や出資者への配慮を忘れがちです。困難が終わったとしても、あなたと仲間との関係性は、これからも続くのです。

　対策：　忙しい時間の中から、仕事と関係のないイベントを開きましょう。利益や理想を追う会社から、一度切り離した場を設け、人として仲間と楽しい時間を過ごす時間を持つべきです。

　6.雇用者のことを考えていない仕事環境

　すばらしい会社には、働くのが楽しくなる環境があるはずです。あなたの会社で働く人がイキイキとすることは、あなたの会社にとっても大きなプラスのはずです。しかし、ここへの配慮があまりできていない起業家が多いのも事実です。

　対策: あなたの会社で働くと、お金以上の価値がある!　と思わせる環境を整えましょう。なにかを達成した社員がいたら、みんなでほめたたえましょう。それがたとえ、小さなことであったとしてもです。

　まとめ

　全体として、俯瞰的に見て、働いている人へのケアを忘れずに!　ってざっくりまとめたくなりますが、事業を起こすということは、それほどエネルギーが必要なことなんでしょうね。

　まだ起業していないかたでも、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

　この記事は、Incの「6 Avoidable Mistakes Entrepreneurs Make」を参考にさせていただきました。