人々の永遠のテーマとも言っても過言ではないダイエット。世の中には、数えきれないほどのダイエット手法があると思いますが、その中でも今回は、大きな手間がかからないダイエット法をお伝えしたいと思います。

　予め断っておきますが、今回ご紹介する方法は劇的な変化をあなたの体に起こす方法ではありません。しかし、腹八分目を続けることによって、あなたの身体に少しづつイイ影響が出てくるはずです。その理由について、以下でご説明していきますね。

　科学的な根拠

　聞いたことがあるかもしれませんが、一回の食事でかなりのエネルギーをあなたは使っているのです。自覚はないと思いますが、無意識のうちにあなたの内臓はフル回転し、摂取したものを消化しようとするのです。

　エネルギーを使うから何なの？という声も聞こえてきそうですが、あなたの身体の他の組織、脳や筋肉や皮膚で使われるべきエネルギーが食べ物の消化に使われてしまうのです。

　そこで使うエネルギーを、食べ物の消化ではなく、代謝に充てるべきなのです。そうすることで、あなたの身体の脂肪分が燃焼(代謝)されやすくなります。

　もしお腹いっぱい食べてしまうと、代謝に使うエネルギーが消化に回ってしまいますので、脂肪分は燃焼しません。それどころか、余分な食べ物を食べてしまっている可能性が高いので、逆に脂肪が増えてしまってもおかしくはありません。

　少し触れましたが、食べ過ぎると消化にエネルギーが使われ、老廃物や皮膚の代謝が後回しになってしまいます。言い換えると、顔の皮膚の状態を再生させずに、その分のエネルギーを消化に使っているとも言えます。つまり、美容にも大敵なんです。

　体を巡るべき血流が、食べ過ぎで内臓に集中してしまっていては、綺麗な肉体を維持できないでしょう。これは、想像にむずかしくないはずです。

　食べたい…　そんな空腹感を抑えるために

　これも月並みではありますが、よく噛んで食事をしましょう。これでもか！ってくらい噛むのが丁度いいと思います。咀嚼をすることで、口の中の食べ物は細かくなり、唾液などが良く分泌されます。こうすることで、胃腸での消化にかかる負担を軽減し、スムーズに消化することができるようになります。

　また、よく噛むことで、満腹中枢が刺激されます。何かと言うと、あなたの脳が「たくさん噛んでいるから、たくさん食べているんだ！」と錯覚を起こしてくれるのです。これにより、極度の空腹感があなたを襲うことは少なくなるはずです。

　余談ではありますが、プラシーボ効果というものをご存知でしょうか？聞いたことがある方も多いと思いますが、要するに思い込みの力です。お腹に効く薬だよ、と言われ、薬だと思い込んで摂取すれば、それがラムネであろうと効果があるってやつです。

　日常の生活でも、痛み止めを飲んだら、効き始めの時間よりも早く痛みが引いてきた、なんてことはあると思います。これもプラシーボ効果でしょう(個人差もあるかもしれませんが(^^;)。

　何が言いたいかというと、「よく噛めばお腹いっぱいになるんだ！」と信じ込むことも大切です。

　「そんなこと言ったって、食べてないんだからお腹空くでしょ？」と突っかかるのではなく、「そうなんだ」と思ったほうが、効果は出やすいはずです。

　まとめ

　目新しい情報は少なかったかもしれませんが、腹八分目はダイエットに効果があるだけでなく健康的な体に戻してくれるはずです。消化に使われるエネルギーを代謝に使うことができるのですから。我々の身体の細胞が生まれ変わるのも代謝です。老廃物などを排出するのも代謝です。その働きをスムーズにするべく、腹八分目に抑えましょう。

　今の時代は、食べ物があふれている時代です。これは数千年の人類というスパンで考えると明らかに食べ過ぎです。数百年前の生活と比べると、それは明らかでしょう。

　少しくらい食べる量を減らしたところで、あなたの生活にマイナス要素が増えることはないでしょう。もちろん、極度のストレスがかかる場合などは、別のところに問題があると思いますが(^^;