ショウガは、食べると身体が温まるという印象でしたが、どうやら調理の仕方などで必ずしもそうではありませんでした。

　詳しい知識がなかったため、これだけでも驚きでしたが、他の効用もあるみたいなので、ショウガの良さを皆さんにも知ってもらいたいと思い紹介します。

　体を温めたくてショウガを食べたのに逆効果？なんてことにならないようにしましょう！

　ではでは、早速ショウガの健康効果について、それぞれご紹介したいと思います。

　体を温めたい方は、ショウガの調理法も気にしながら見ていただけたら幸いですm(__)m

　体を冷やすジンゲロール

　知らない方もいらっしゃったかもしれませんが、ショウガには体を冷やす成分も入っているんです。

　「え、じゃあショウガを食べたら体を温めるは嘘なの？」と考えてしまいそうですが、このカラクリは調理法にあります。

　生で食べるショウガには、体を冷やすジンゲオールが含まれており、加熱などの処理をすると体を温めるショウガオールに変わります。

　話を戻しますが、生のショウガにはジンゲオールが含まれており、こちらには解熱作用や殺菌効果が期待できます。

　また、ジンゲオールはポリフェノールの一種であり、抗炎症作用や抗酸化作用もあるんです。抗酸化作用と聞くとアンチエイジングとも取れるでしょうから、美を意識する女性には嬉しいかもしれませんね。

　さらに、ある論文では、ジンゲオールを100mg/kg(マウスの重さ)に毎日与え続けると、胃のphが正常に近づいたことも示しており、健康的な胃に近づけてくれる効果もあります。

　生のショウガに含まれるジンゲオールには様々な効果がありましたが、これが加熱などにより変わったショウガオールにはどのような効果があるのでしょうか。

　体を温めるショウガオール

　ジンゲオールが加熱してショウガオールが生成されます。こちらは胃に届くと、その部分の代謝を活性して胃を温めてくれます。これが、体を芯から温めてくれる感じに繋がるんですね。また、脂肪などの燃焼も助けてくれるため、健康を意識する方には嬉しい成分です。

※風邪などを引いて体温を下げたいときに、ショウガオールを摂取してしまうと、さらに体温を上げかねないので注意が必要です。

　加熱するうえで知っておきたいのは、加熱と言っても熱しすぎてはいけないこと。100度以下の加熱で十分であり、それ以上するとジンゲオールの科学的な構造が壊れてしまい、ショウガオールにはならず、健康効果をなくしてしまいます。乾燥や蒸したりしてもいいんですが、100度以上での調理をしないように気を付けましょう。

　また、100度以下で加熱したからと言って、すべてのジンゲオールがショウガオールに変わるわけではありません。調理後のジンゲオールとショウガオールの割合は1:1ほど。解熱作用とポカポカする作用どっちもあるけど、冷え性になどには効果あるの？と思う方もいるかもしれませんが、エネルギーの消費を高め、血流もよくしてくれます。なので、加熱したショウガを取れば体を芯から温めてくれるはずです。

　他には…？

　ジンゲオールとショウガオールが注目されがちですが、ほかにもしっかりと健康的な成分が入っています。

　それは、亜鉛やマグネシウム、クロムなどの必須ミネラル。

　これら全てがは血液の循環を良くするので、これらも代謝活性に寄与し、あなたの体を温めてくれるでしょう。

　まとめ

　他の健康効果もご紹介しましたが、体を温めたいときには、加熱処理をしたショウガを摂取するようにしましょう！

　身体を温めたい→加熱したショウガ

　身体を冷やしたい→生のショウガ

　という感覚で覚えてもらえれば、日常生活では困ることはないはずです。

※なんでも体にいいからって、とにかく摂取すればいいわけではありません！良薬でも取り過ぎれば毒。適量を取りましょう。