近頃、連続睡眠強盗の疑いで逮捕され、裁判で多重人格を主張している容疑者の話題が世間を騒がせておりますが、このニュース、ビリー・ミリガンを彷彿させるものがあります。ビリー・ミリガンとは、実在する多重人格者で連続レイプ犯、ノンフィクション小説の「24人のビリー・ミリガン」（原題「The Minds of Billy Milligan」）でよく知られています。

そういうわけで、今回はそのビリー・ミリガンをレオナルド・ディカプリオが演じることが決定している映画「The Crowded Room (原題)」を紹介したいと思います。

　ビリー・ミリガンについて

ビリー・ミリガン本人　（画像：THE Hollywood REPORTERより）

ビリー・ミリガンは、1977年にオハイオ州で３人の女性への連続レイプ及び、強盗の容疑で逮捕されました。しかし、本人には犯行の記憶がなく、弁護士と打ち合わせをする中、自分はビリーではないと主張。担当弁護士も面会を重ねるごとにビリーの異常性に気づき、検事や精神科医を呼び調査を始める。その結果、ビリー・ミリガンは主人格のビリー以外に、上流階級のイギリス人のアーサー、ユーゴスラビア人の共産主義者で強盗を自白したレイゲン、同性愛者のアダラナなど、合計23人の人格を持っていることが明らかになりました。そしてビリーは解離性同一性障害を理由に裁判で無罪となり、当時世間の大きな注目を集めました。ビリー・ミリガンは2014年12月に59歳で亡くなりました。

　思い入れ

今回、レオナルド・ディカプリオの持つ映画製作会社アピアン・ウェイがこの「The Crowded Room」をプロデュースすることになったわけですが、聞くところによるとこの映画製作の企画は約20年も前に立ち上がっており、そしてディカプリオは当初からこの多重人格者ビリー・ミリガンを演じることに興味を示していたそうです。

Leonardo DiCaprio, New Regency Moving Ahead… 投稿者 wochit

　まとめ

「The Crowded Room」は今のところ、レオナルド・ディカプリオ主演、脚本はダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」を基にジェイソン・スマイロビックとトッド・カッツバークが執筆、アピアン・ウェイがニュー・リージェンシーと共同製作する、ということしか決まってないようですが、個人的に非常に興味深い作品です。本当に1人の中に何人もの人格が存在することがあり得るのか。半信半疑ではありますが、多重人格者であるビリー・ミリガンは確かに実在していました。果たして監督は誰になるのか、新たな情報が入手できましたらまたお知らせさせていただこうと思います！

参照元：COMINGSOON.NET /：THE WRAP