イギリスの世界観を堪能したい方におすすめしたい『ドリアン・グレイ』
本日はオスカー・ワイルドの長編小説「ドリアン・グレイの肖像」を映画化したイギリスの作品『ドリアン・グレイ』を紹介したいと思います。有名な小説なのであらすじはご存じの方も多いかもしれません。ちなみに、私は小説を読んだこともなければ、あらすじすら知りませんでした(汗)。この小説が映画化されるのはこの作品で3度目(それも知りませんでした)で、1949年と1972年に劇場公開されています。今回紹介する『ドリアン・グレイ』は残念ながら日本では劇場未公開。DVDスルーってやつです。「ナルニア王国」シリーズのイギリスを代表する若手俳優ベン・バーンズと「英国王のスピーチ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファースが共演しています。
あらすじ
たぐいまれな美貌をもつドリアン(ベン・バーンズ)は名家の跡継ぎとしてロンドンの社交界に華々しくデビューする。その美しさと純真な心に惚れこんだ画家バジル(ベン・チャップリン)がドリアンの肖像画を描いた。仕上がった肖像画は完璧なまでに生き写しで、瞬く間に評判となる。しかしヘンリー卿との出会いがドリアンの人生を変えることに。ヘンリーに導かれるまま退廃に溺れこんでいき、それと同期するようにドリアンの肖像画も醜く変化していく。
内容としては、もしかしたら原作を読んだことがある人には“原作のほうがおもしろい”とか言われてしまうパターンかもしれません。
純粋で美しい青年が、ある人物にそそのかされ酒や女に溺れていき、堕落の一途をたどり心まで腐っていく、どんなに自堕落な生活を送ろうとも、その美貌だけは変わることはない、しかし、ドリアンの生き写しのごとく描かれた肖像画にはある変化が… ジャンルとしてはミステリーなのかサスペンスなのか、はたまたホラーなのか。常に先が読めてしまうので、原作を読んだことがない人にとっても、ストーリーの展開を期待して観ると、少しがっかりする人もいるかも!?
なんだかダメ出しから入ってしまいましたが、しかしこの作品、イギリス映画好きの方にはお勧めです。キャストもすべて英国人で、上流階級の毎夜のパーティー、そして下町のスラム街と、19世紀末の英国を忠実に再現。そしてイギリス映画の特徴でもある地味さが際立つものの、イギリスの本質が描かれていて、ハリウッド映画ではあまりお目にかかれない、独特の世界観が味わえます。
そしてなんと言っても、ドリアン役を演じたベン・バーンズには注目したいところです。ホントに“美しい”という言葉が似合う俳優で、この作品で彼の魅力が存分に発揮されているのではないかと思います。「ロード・オブ・ザ・リング」の頃のオーランド・ブルームを彷彿させる雰囲気の俳優です。イギリス人の俳優はやっぱり王子様系の方が多いのでしょうかね。とにかく綺麗。
“純イギリス”の世界にどっぷり浸かってみたい方はぜひともご覧になってみてください☆
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