立派な大人に観ていただきたい映画『グラン・トリノ』
本日おすすめする映画はクリント・イーストウッド監督が自ら出演し、偏屈で頑固な老人を見事に演じた人生ドラマ『グラン・トリノ』(2008年)です。
その『グラン・トリノ』あらすじはといいますと…
フォードの自動車工場を引退し、妻にも先立たれ孤独に暮らす朝鮮戦争の帰還兵ウォルト(クリント・イーストウッド)。頑固者で通るウォルトは隣人のみならず息子たちともうまくやっていけず悪態をついて暮らす毎日。そんなある日、ウォルトの愛車72年製グラン・トリノを隣の家のアジア系移民の息子タオが盗もうとしているのを目撃するのをきっかけに少年と老人の物語が始まっていくわけですが…
単純なストーリーのなかにもいろいろなテーマが入り混じり、様々なことを考えさせられるとても奥の深い映画です。果たしてこの作品を通じて何を伝えたかったのか。
イーストウッド監督は頑固な老人を演じることでいろんな角度からメッセージを伝えているのではないかと思います。筆者は団塊ジュニア世代ですが、幼小の頃は近所ではちょっと有名なウォルトのような「隣のカミナリおやじ」的なおじさまがまだいました。できればなるべく会いたくない、おっかない、みたいな。
この作品を観て「こんな感じのおじいさん昔はいたな~」と、なぜかあたたかい気持ちになりました。
注)昔はそんな人大嫌いだったにもかかわらず、デス。不思議です。今の世の中忘れかけている人間らしさを感じたのかもしれません。
もしかしたらいつの時代でも若者は、そんなうっとうしい頑固おやじをどこかで求めているのかもしれません。たとえ「ウザい」と言いつつも1本筋の通った大人からの助言を必要としているのではないでしょうか。
「年寄りは若者に何をすべきか」感じ方はそれぞれではあると思いますが、この作品はそんなメッセージを発信しているように思えました。たくさんの立派な大人の方々に観ていただきたい1本です。
そしてエンディングの曲は絶対に聴いてください!
エンドロールで流れる主題歌『グラン・トリノ』はクリント・イーストウッドが歌っている?どう考えてもあの声はイーストウッドでしょう…にくい演出ではありませんか。
ラストの余韻に浸っているところにあのしわがれ声が心にジ~ンときます。
ですが、実際は最初の部分だけがイーストウッドの声のようです。一度イーストウッドが歌いレコーディングして、曲の最後の部分だけを選んでトラックの最初につけたようです。残りは作詞のジェイミー・カラムの歌声のなんだそう。クリント・イーストウッドの息子、カイル・イーストウッドがあるインタビューでそう話していました。
『グラン・トリノ』公式サイトはこちら
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