何度観ても見応えのある映画『ドラゴンタトゥーの女』
ケーブルテレビの映画チャンネルってよく同じ作品を何度も放送しますよね。いったいなぜなんでしょう…?まあ、それはさておき(笑)当然のことながら、何度も放送されると、いい加減もういいですっ、てなるワケですが、なぜか何度も観てしまっているのが『ドラゴンタトゥーの女』です。某チャンネルで本当にかなり放送されています、この作品。
本作は世界的なベストセラーを記録した、スウェーデンの「ミレニアム」3部作の1作目「ドラゴンタトゥーの女」が映画化されたものです。2009年のスウェーデン版に引き続き、「セブン」や「ソーシャルネットワーク」で知られるデヴィッド・フィンチャー監督がハリウッドでリメイク、主演は「007/カジノ・ロワイヤル」のダニエル・グレイグと若手女優のルーニー・マーラ。日本では2012年に劇場公開されました。
あらすじ
ジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)はある日、スウェーデンの資産家ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)から40年前に起きた親族の娘失踪事件の調査を依頼される。調査を進めていくうちに、ミカエルは一族の誰かがこの事件に関わっていると気付き始めたが、手掛かりが掴めずにいた。助手が必要となったミカエルは、ヘンリックの弁護士から天才ハッカーのリスベット(ルーニー・マーラ)を紹介される。2人が事件の真相を探るうちに、やがて一族に隠された闇へと迫っていく。
何度観ても本当に見ごたえのある映画です。最初にこの作品を観たときにまず、オープニングから度肝を抜かれたのをよく覚えていますが、カレン・Oが歌うレッド・ツェッペリンの「移民の歌」と共に流れる映像には圧倒されます。激しさとなまめかしさが交差するその映像に惹きこまれ、のっけからテンションが上がるんです。フィンチャー監督センスが光るオープニングです。お見事の一言に尽きます。
『ドラゴンタトゥーの女』オープニング
私は原作を読んだことがありませんが、この作品に限っては原作ファンにとっても納得のいく力作ではないかと思います。158分と少し長めの映画ですが、時間はそう気にならず、むしろ集中してしまうくらいです。オープニングで膨らんだ期待を裏切ることなく観る者に満足感を与えてくれる作品です。ミステリー、サスペンス好きの人にはかなりお勧め、いやとにかく観ていただきたい1本です。
キャスティングも完璧といっても過言ではなく、ジャーナリストのミカエル役を演じたダニエル・クレイグは、007の時はちょっとボンド役のイメージとはずれるかな~と思ったりもしたのですが、この作品ではまさにハマリ役といったところです。彼の持つどことなく暗いあの雰囲気がスウェーデンの寒々しさにもマッチしていたのでしょうか。
そして何といってもこの作品で注目されたのはリスベットを演じている若手女優のルーニー・マーラです。「ソーシャルネットワーク」に出演していますが、私は当時あまり印象に残っていませんでした。彼女の写真を見ると、もともとは清楚なお嬢様キャラ。しかし、この作品では一変、天と地ほどかけ離れたイメージの複雑な女性の役を体当たりの演技で見事にこなしています。聞くところによると、リスベット役を狙っていたハリウッド女優は何人もいたらしいのですが、そんな中で見事に主役の座を射止めたのがルーニー・マーラ。それがどうやら当たり役だったようです。
本当に驚きの豹変ぶりです。
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