何かと話題が絶えないリンジー・ローハンのブレイク作『フォーチューン・クッキー』
何かと話題の絶えないリンジー・ローハンも今年7月で30歳を迎えたそうです。私生活ではお騒がせなリンジーですが、しばらくスクリーンには姿を見せていないので本日はリンジーが女優としてブレイクするきっかけとなったとも言える映画『フォーチューン・クッキー』(2003年)を紹介したいと思います。
1976年のジョディ・フォスター主演作「フリーキー・フライデー」(日本未公開)のリメイク作品で、顔を合わせればいつも衝突する母と娘の身体がひょんなことから入れ替わってしまうという大騒動を描いたいわゆるドタバタコメディです。再婚を目前に控えた精神科医の母親を演じるのは「トルゥーライズ」のジェイミー・リー・カーティス、そしてリンジー・ローハンはロックバンドに夢中なティーン・エイジャーの娘に扮します。
あらすじ
カタブツで完璧主義者のテス(ジェイミー・リー・カーティス)は、2日後に再婚相手との結婚式を控えていた。しかし、学校でも問題児でロックバンドに夢中なアンナ(リンジー・ローハン)は新しい父親を受け入れようとせず手をやいていた。娘のアンナも生真面目でガミガミうるさい母親にうんざりしていた。ある日、家族で出かけたチャイニーズ・レストランで大ゲンカをはじめてしまった2人に、レストランオーナーの母が中におみくじが入っている“フォーチューン・クッキー”を差し出す。それを食べた2人に翌朝、とんでもない事態が待ちかまえていた。
最終的には家族みんながハッピーになる、明るくて漫画チックな、いかにもアメリカといったファミリーコメディです。いたって単純、何も考えずに観て普通に笑えて普通に泣ける作品。母と娘の体が入れ替わっちゃうことで、親子愛を描いているところがおもしろい。あろうことに母と娘ですよ。父親と息子だったらまだ抵抗なく感じますが、母と娘、しかも娘はお年頃の15歳。ありえないことだろうけど、もし自分だったらって考えるとゾッとします。いくら親子だからって、いや親子だからこそ知られたくない、そして知りたくないことってありませんか。
本作はジョディ・フォスター出演の76年の『フリーキー・フライデー』のリメイク版ということですが、日本では未公開のうえにビデオも発売されていないようです。というわけで本家版はどうだかわかりませんが、こういった単純な作品っていうのは、役者の力量がものをいうな~とつくづく感じました。何かと問題を起こし、女優としてよりも私生活ばかり話題にされているリンジー・ローハンですが、やっぱり才能あふれる役者だと思います。この時、弱冠17歳で2役演じているわけですが、母親に入れ替わっている演技がとっても板についているというか、落ち着いて見ていられるのです。リンジー・ローハンの出演作は正直言って、内容の濃いものってあまりないのですが、なぜかつまらなく感じない。それって役者の力が大きいのではないかと思います。私生活はどうあれ、女優としてはとっても才能あると思います。
そして同じく主演、母親役のジェイミー・リー・カーティスはさすがの貫録。芸が立ちます。あの「トルゥーライズ」ですばらしくコミカルな演技を披露してくださった方です。45歳の中年女性が、豊かな表情とジェスチャーで見事に15歳のロックンローラーに化けちゃってます。主演の2人の演技力はホントに目を見張るものがあります。なので、見どころといったらお2人の演技とも言えますが、脇役陣もいい味をだしているので、とにかく普通に笑えます。ちょっと疲れちゃってるときに見ると少し元気になれるかも!?特典映像も楽しいです。
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