まとまった休みがあれば、海外旅行に行く!　こういう人たちが増えているのではないでしょうか?

　事前に行く旅行先のことはある程度調べると思いますが、現地で突発的に起こった大きな事件に巻き込まれる可能性は0ではありません。

　そんなあなたを少しでも安心させてくれるシステムを、外務省が2014年7月1日より開始します。

　その名も 「たびレジ」!　　たびレジとは何か?　簡単にですが説明していきたいと思います。

　「たびレジ」とは？

　「たびレジ」は，2013年1月の在アルジェリア邦人に対するテロ事件を教訓に，「在留届」提出義務の対象となっていない3か月未満の短期渡航者(海外 旅行者・出張者)にも現地での滞在予定を登録していただき，渡航情報などの提供や緊急事態発生時の対応に活用することを目的とするものです。

登録は任意で，外務省ホームページに新設する専用サイトに必要事項（旅行日程，滞在先，連絡先など）を入力することにより，滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール，また，いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能となります。

外務省HP「外務省海外旅行登録「たびレジ」の開始」より一部引用

　「アルジェリア邦人に対するテロ事件」というのは、イスラム系武装集団が起こしたテロ事件です。

　アルカイダ系の武装勢力が、天然ガス精製プラントを襲撃。

　日揮は化学プラントを生成する合併企業の一つとして、アルジェリアに10人を渡航させていました。

　大手建設会社である日揮の社員10人がテロに巻き込まれ、犠牲となりました。

　このとき彼らの渡航期間は3か月以内の滞在であり「在留届」が提出されておらず、彼らと連絡を取るすべがなく、安否の確認が遅れました。

　亡くなってから数日経って、やっと日本政府が把握しました。

　「在留届」について

　旅券法により、海外に3か月以上滞在する場合、管轄の在外公館に身分事項とともに住所や電話番号、緊急連絡先を届け出ることを義務付けられています。

　3か月未満なら届け出る必要はないものです。また、たびレジへの登録は任意です。

　まとめと感想

　素晴らしい制度です!　これから私が海外旅行するときには利用すること間違いなしです。

　しかし、名前に少し違和感を覚えてしまいますね…

　私だけかもしれませんが、そんなにピンと来ない方も多いのではないでしょうか?

　たびレジは「たびレジスター(register)」の略で、レジスターは英語で「登録」を意味します。

　レジと聞くと、スーパーやコンビニのレジかな?　と連想してしまうのは私だけではないと思います。

　否定するだけでは感じがよくないので、キャッチ―な感じの名前を考えてみます。

　…「旅する先の杖」を提唱します!　　　　　　　　　　・・・忘れてください。

　たびレジに登録しても、その登録の効果は、渡航期間中だけです。

　さらに在留届を書くよりも、書くべき項目も簡略化されているので、そこまで大きな時間を要しません。

　スマホやパソコンからネットを通して登録できます。

　登録してもまったく損はないので、皆さん活用してみてはいかがでしょうか。

　外務省、「たびレジ」についてのページはこちらから。システム導入の背景や、どういう目的かが記されています。