1970頃に行われ、世界を驚かせた心理実験。知っている人も多いかもしれないスタンフォード監獄実験。この映画を、IFC Filmsが作っているようで、その予告編を今回はご紹介しましょう。同じ学生たちが、それぞれの役になりきってしまう様は怖いですね。

　現在では、倫理観の問題もあり、決して行うことの許されない心理人体実験。囚人役は、気分を作るために足に鎖を巻いてそこに南京錠をつけるという設定もあり、少し度が過ぎていたそうです。彼らはどのようになるのでしょうか？予告を見てみましょう。

　予告

　下に、補足説明を載せていきますね。

　1971年、スタンフォード大学の心理学棟では、生徒を看守と囚人に分けて刑務所のシミュレーションを行った。

　その結果は、世界に衝撃を与えた。

　教授「主人と看守だったらどっちがやりたいですか？」

　「僕は看守をやる権利はないと思う、囚人だね」

　「囚人がいいかな」

　「囚人だね」

　教授「どうしてだ？」

　「看守のことを好きな奴なんていないだろ？」

　教授「こんばんわ。みんなには、刑務所が人の行動に与える影響についての実験を協力してほしい。君らは看守として選ばれた」

　囚人には囚人と思い込ませるために、トイレにいくときは目隠しをします」

　看守と囚人のやり取りは全て、教授と助手によってモニタリングされています。

　「看守役のやつはマジになり過ぎてないか？」　彼らは不安を覚えます。

　傲慢な態度を見せる看守。彼らはサングラスをすることで表情をわかりにくくしています。

　囚人が看守に敬意を払っていないことに腹を立て、看守が「看守さんと呼べ」と命令します。

　モニタリングしているほうは、「2週間後(実験の予定終了日程)が楽しみだな」

　看守が囚人にたてつきます。

　とうとうキレてしまった囚人役。反抗された看守役は、思わず暴力をふるってしまいます。しかし囚人への暴力は、最初の段階では禁止されていたことです。

　暴力をふるうという予期せぬ事態に、「途中でやめませんか？」という助手に対し、続けるという教授。

　看守役は更にエスカレートし、完全な上下関係を作り上げます。

　異常な事態を察知した女性が、「彼らは囚人でも看守でもなければ生徒なのよ？」と言い、この実験を中止させようとします。それでも、教授はやめる気はありません。

　歯止めが利かなくなった看守たちと、従うしかない囚人たちはどうなってしまうのでしょうか。

　以上です！！

The Stanford Prison Experiment – Official Trailer I HD I IFC Filmsより画像を引用

　まとめ

　実際の実験では、2週間の予定が6日間で取りやめになったそうですが、囚人役の人の心に傷を残したのは紛れもない事実です。彼らの性格に関わらず、看守はより看守らしく、囚人はより囚人らしくなってしまったそうです。環境次第では、我々はどんなふうにでもなり得るのかもしれません。

　The Stanford Prison Experiment(原題)は、日本公開日は未定です。公開するかも未定です。